必要や欲望を満たし、われわれに満足を与えるものは、いずれも価値あるものとされるが、その代表は商品であり、その場合の価値は経済的価値である。
だが、こうした経済的価値とは別に、さまざまな価値がある。
商品ではなくても、ある人にとって快適なものは、その人にとって快適価値をもつし、健康といったものも生命にとって価値あるものであり、生命価値を備えている。
さらには、人間の精神的活動に満足を与えるものとして、論理的価値(真)、道徳的価値(善)、美的価値(美)、宗教的価値(聖)などがあげられる。
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労働力とはどのような社会においても、人間は自然に働きかけて自然を合目的的に変え、人間が生きていくのに必要な使用価値を生産しなければならない。
この場合、人間の身体のうちに実存していて、人間がなんらかの使用価値を生産する際に運用する肉体的・精神的な諸能力の総体を労働力または労働能力という。
資本主義社会においては、この労働力が商品化しており、労働者が労働力を商品として資本家に販売し、それによって賃金を受け取る関係が資本主義社会を特徴づけている。
というのは、資本主義以前の封建制社会においては、直接的生産者は主要な生産手段である土地に結び付けられ、しかも領主に対して人格的に隷属していたため、労働力商品化の条件は存在しなかったからである。
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